健康に欠かせない胃酸

いくつ当てはまりますか?

  • 食後に胃もたれを感じることが多くなった
  • 最近何となく胃もたれを感じる
  • 少ない量でも食べ過ぎたと感じるようになった
  • 脂っこいものが苦手になってきた
  • 胃の働きが鈍く、食べ物が胃に残っている感じがする

まずは胃酸量を検査

  1. 朝の起床後、飲み物、食べ物を口に入れる前に行う
  2. 重曹を約2g(小さじ1/3)をコップ1杯程度の水に溶かす
  3. その水をゆっくりと飲んでいく。(最低100ccは飲むこと)

胃酸分泌が十分な場合:5分以内にゲップが出る。

胃酸分泌が不十分な場合:5分以内にゲップが出ない。

※重曹は水に溶けるとアルカリ性になるので、胃酸で中和される際に炭酸ガスが発生する。十分な胃酸が分泌されていれば、ゲップが出ます。

胃薬にご注意を

栄養療法の観点では、胃酸過多は基本的にありえません。

理由は、胃酸分泌には細胞が作り出すエネルギーが必要だからです。

つまり、胃酸過剰はエネルギーリッチな状態じゃないと起こらないはずです。

よってお薬による胃酸抑制は、慢性症状の長期化を招く恐れがあり注意が必要。

根本的に必要なことは、細胞の機能改善。そして胃酸分泌の向上です。

胃炎は防御<攻撃が長期化した状態

防御因子 攻撃因子
タンパク質 カフェイン
亜鉛 アルコール
ビタミンA ストレス
ビタミンD 空腹時の胃酸
脱グリチルリチン甘草 ピロリ菌

胃炎、逆流性食道炎と疑うなら

①安易に胃薬で胃酸を抑制してはいけない

②まずは以下の胃酸分泌促進食品を(特に空腹時)避ける

  • 香辛料
  • 甘味の強い洋菓子、和菓子
  • 塩分の高いもの
  • 酸味の強いもの
  • アルコール全般
  • 炭酸飲料
  • コーヒー、紅茶

③ピロリ菌の検査、除去。

胃酸が抑制されると

  • タンパク質消化吸収❌
  • ミネラル消化吸収❌
  • ビタミン12消化吸収❌
  • 細菌の殺菌❌

様々な症状の根本原因に、胃酸をはじめとした消化液の分泌不足が隠れていることが実に多いです。

胃酸が出なくなる要因

加齢

加齢と胃酸量は関係します。

同じものを食べていても、どうしても昔のように消化・吸収されないこと知っておきましょう。

自律神経の乱れ

交感神経が優位になると、胃腸が動かなくなります。ストレスが多い状態であれば、胃酸が不足します。

タンパク質不足

胃酸はタンパク質から作られます。

タンパク質を消化・吸収するには胃酸が必須です。

胃酸不足はタンパク質の不足を招き、さらに胃酸を作り出せないという負のスパイラルを招きます。

上の図はタンパク質不足の代表的な状態

胃酸量を増やす方法(食事編)

  • 胃の酸性度を高める食品(食前)
  1. 梅干しを食べる
  2. 酢の物を食べる
  3. レモン汁を飲む(ポッカレモンでもOK)
  4. リンゴ酢を薄めて飲む
  • 控えるべき習慣
  1. アルコール、カフェインを空腹時に飲まない
  2. 食事中の飲水をやめる(胃酸を薄める可能性あり)
  • サプリメントをプラス

僕自身がよく用いて、体感として消化液不足問題を強力にサポートできると感じています。

番外編

  1. よく噛む
  2. 調理の段階でミンチにしたり、細かく刻む
  3. 大根おろしを添える
  4. パイナップルを料理に使う
  5. 施術で体・自律神経を整える

1-2は消化しやすい形状にすること

3-4は食材に含まれる消化酵素を利用することを狙っています。

5で当院の施術は自律神経も整うので、結果的に胃酸分泌サポートできます。

のと整体